サンマリノ共和国をご存知ですか?

サンマリノ共和国はイタリア北部に位置する世界で5番目に小さい共和国(君主が存在しない国)です。なんとその大きさは日本の世田谷区とほぼ同じ。

世界で最も古い共和国であり、人口は約3万人。公用語はイタリア語で、EUには加盟していないものの イタリアとの取り決めに基づいてユーロが通貨として流通しています。
主な産業は観光で、そのほかに金融、農業などがあります。

彼らは山の断崖に沿って石造りの要塞を築き、国土を広げずに平和を守ってきた結果、戦乱が続くヨーロッパで戦禍に巻き込まれず、1000年以上独立を保ち続けているのです。

そして2008年には首都サンマリノ市が「サンマリノの歴史地区とティターノ山」として世界遺産に登録されました。
ナポレオンに「領土をやる」と言われても断ってしまった歴史を持つサンマリノ人はまさに「足るを知る」を地でいっている謙虚な国民性を持っています。

2011年3月11日の東日本大震災の犠牲者を追悼するためにヨーロッパ初の神道式の神社が建立されたのもサンマリノ共和国でした。
また去年はコロナ禍で中止となりましたが毎年6月にはニッポンまつりを行うなどサンマリノの方はとても日本に親近感を持ってくださっています。
平和と自然を愛し、真面目で勤勉なサンマリノ人は日本人と数多くの共通性を持っているのです。

サンマリノの歴史

紀元301年、キリスト教徒のダルマチア出身の石工マリノが、キリスト教を迫害したローマ皇帝ディオクレティアヌスから逃れるためにアルベの島を逃れ、ティターノ山の頂上に登り、隠れてキリスト教の信念に従って人々の小さな共同体を創設しました。

ダルマチア出身のマリノを記念して、その土地は「サンマリノの国」と改名され、「サンマリノの共同体」と呼ばれ、最終的に現在の名称「サンマリノ共和国」に変更されました。

サンマリノは、13世紀から何世紀にも渡り中断されることなく続く 唯一の独立した共和国であり、市民自治に基づいた民主主義を確立した見本として、特別な歴史の証言者なのです。

サンマリノの国旗

白と青はフランス革命の時、革命軍がかぶっていた帽子に由来すると言われ、白はティターノ山の雪と純粋さを、青は空とアドリア海を表すとされています。

紋章は主権を表す王冠。
その中にはティターノ山の3つの峰と砦が描かれています。
紋章の下に書かれている文字はイタリア語。
「LIBERTAS」で自由を意味しています。

サンマリノ共和国大使からのメッセージ

世界最古の共和国であるサンマリノ共和国は、戦争をしたことのない平和な国です。
食品も魅力的です。ワインやオリーブオイル、コレステロールのない加工ハムも美味しく健康的です。
皆様にもぜひ召し上がっていただき、サンマリノの味を身近に感じていただけたら嬉しいです。
本国では、毎年6月末の週末に『サンマリノにっぽんまつり』を開催しております。
ワールドピースベル平和の鐘もあります。
ぜひ、遊びにいらして下さい。

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